弁護士と依頼者との関係

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弁護士と相談者や依頼者の関係は、非常に難しくなってきていると思っております。

現代ではインターネットで情報が容易に得られるようになったことや、司法行政の失策で事件数が減少する中で弁護士のみが増えたことで無料の法律相談が一般的になったことで、弁護士の知識の価値が下がったということで、相談者や依頼者の方に弁護士のメリットを理解され辛くなったことが大きな原因です。

高級店の料理のレシピを覚えても、その味を再現できないように、インターネットでいくら知識を得ても事件を上手く進められないことがほとんどです。

相談段階で、自分で頑張りますと言って、数か月後にやはりおねがいしますということは多々ありますが、そのような場合、その時点から弁護をしてもどうしようもなくなっていることも多々あります。
ただ、そのような見えないメリットを説明することは難しく、弁護士に依頼する単価は、一般的なお買い物とは異なり高額なものなので、中々その点を理解していただいて最善な方向に進めることができないことも多々あります。

また、依頼の際も、弁護士特有の進め方の勘所というものを理解していただけないまま進めると、話を聞いてくれない、寄り添ってくれないというような不満を与えてしまうこともあります。

この解決は、よりわかりやすい説明をするよう日々精進と思っており、相談者さま、依頼者様においてはわからないことはわからないと伝えていただき、当職の説明不足な部分を遠慮なくご指摘いただければとおもっております。