伝統と革新の交差する街、表参道

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当職は、弁護士になって以来、勤務地が銀座、新橋、恵比寿と変わっています。そして、この度、生まれ故郷の表参道に戻ってきました。私が、祖父母の家に2世帯で、表参道に住んでいたころ、表参道は、同潤会アパートにツタが生い茂る一方でブランドショップもあるという、住宅地から今のファッションの最先端というイメージの街になる過渡期にありました。週末には歩行者天国もあり、祖父におもちゃ屋さんのキディランドに連れて行ってもらうまでの参道の景色は、幼いながらに記憶に残る味のある景色でした。その後、歩行者天国もなくなり、同潤会アパートも取り壊され、表参道には国際的なブランドショップが多々並ぶようになり、外国人も多く見られるようになり、街の景色もだいぶ様変わりしました。私は、アップルストアの前の歩道橋でたまに街の景色をゆっくり見ることが趣味ですが、幼い時にみた表参道の面影もまだあると感じるたびに、表参道は、時代の流れに巻き込まれつつもその伝統を上手く時代にあわせて発展した街なんだと思います。弁護士業務というのは、古臭く、旧態依然としたものですが、私は、その伝統と時代の流れを表参道の街のように上手く調和させるようにしたく、事務所のモットーも伝統と革新の調和を掲げております。