青山北町法律事務所では、法律業務を通じた社会課題の解決に加え、国内外で支援を必要としている方々に対する社会貢献活動にも取り組んでいます。
その一環として、当事務所は、紛争や災害の影響を受ける子ども・若者を支援する「認定NPO法人REALs(Reach Alternatives)」の活動に賛同し、昨年から5年間にわたる継続寄付を行っています。
本年度も、年間30万円の寄付を通じて、紛争下にある子どもや若者への支援、暴力や過激化の予防、地域における平和の担い手を育成する活動などを支援してまいります。
認定NPO法人REALsの活動
REALsは、紛争やテロ、暴力の影響を受ける地域において、緊急支援だけでなく、争いを未然に防ぎ、現地の人々が自ら平和を築いていくための活動を行っている認定NPO法人です。
2025年度には、ガザ、シリア、アフガニスタン、トルコ、南スーダンなどにおいて、子どもや家族を対象とした支援が実施されました。
主な活動として、次のようなものが報告されています。
ガザ地区における食料支援
戦闘の継続と物資搬入の制限により、食料の確保が困難となっているガザ地区では、家を失い、避難生活を余儀なくされた子どもを含む家族に対し、油、豆、米、トマトなどを含む食料パッケージが届けられました。
2025年度には、3,963世帯、合計2万3,428人が支援を受けています。
シリアにおける水・衛生支援
シリアでは、水供給施設と排水設備を修繕し、4つの村に暮らす子どもを含む約4,900人に対して、毎日約13万3,000リットルの水を安定的に供給する支援が行われました。
安全な水を確保することは、感染症の防止だけでなく、女性や子どもが遠方まで水をくみに行く負担を減らし、子どもたちが教育を受ける時間を確保することにもつながります。
アフガニスタンにおける退避・医療・生活支援
アフガニスタンでは、生命の危険にさらされている女性活動家、アーティスト、元政府関係者とその家族など、100人の国外退避・生存支援が実現しました。
また、2025年9月に発生したアフガニスタン東部の地震を受け、被災地にモバイルクリニックを設置し、負傷した子どもの治療や母子保健サービスなどを提供しています。医療支援を受けた方は976人に上りました。
さらに、住居を失った1,020世帯、合計6,052人に対して、ストーブや毛布などの防寒・生活支援物資が届けられました。
女性や子どもを守る仕組みづくり
トルコでは、地震被災地における女性や少女への暴力被害を防ぐため、ジェンダーに配慮した防災ガイドラインの作成や、避難所の安全点検、性暴力被害への対応手順の整備などが行われています。
緊急時には、もともと社会的に弱い立場に置かれている人ほど、暴力や権利侵害の被害を受けやすくなります。支援物資を届けるだけでなく、被害が生じにくい環境や仕組みを現地につくることも重要な活動です。
南スーダンにおける子どものギャング化予防
南スーダンの国内避難民キャンプでは、貧困や就学機会の不足を背景として、子どもや若者が暴力を伴うギャングに勧誘される問題が生じています。
REALsは、地域の若者や女性を「争い予防・平和構築の担い手」として育成し、子ども同士のけんかや地域内の対立を、暴力ではなく対話によって解決する仕組みを構築しています。
2025年度には2,003件の事案に対応し、その92%が解決に至ったと報告されています。
法律事務所として社会課題に向き合う
弁護士の仕事は、すでに発生した紛争や権利侵害を法的に解決することにあります。
しかし、紛争によって最も深刻な影響を受けるのは、自らの力だけでは安全な環境を選ぶことのできない子どもたちです。食料、水、医療、住居を確保する緊急支援とともに、暴力や対立を未然に防ぐための継続的な取り組みも欠かすことができません。
青山北町法律事務所は、REALsの活動への継続寄付を通じて、紛争や災害の影響を受ける子ども・若者の命と尊厳を守り、暴力に頼らず問題を解決できる社会をつくる活動を支援してまいります。
今後も、法律事務所としての日々の業務に真摯に取り組むとともに、社会の一員として果たすべき役割を考え、継続的な社会貢献活動に取り組んでまいります。
松本
